巴波川は、江戸時代の初めごろから栃木と江戸方面を結ぶ舟運の交通路として大いに利用され、栃木市の発展に大きな役割を果たしました。
巴波川の流れは早く、下りは順調でも上がりの際には大変な苦労を強いられたため、両岸に綱手道を作り舟を綱で引いて遡航しました。また、当時は川沿いに多くの舟積問屋や豪商が並んでいたといわれ「入舟町」「湊町」などの地名と共に、白壁土蔵が所々に残り、当時の姿を今に伝えています。
現在の巴波川は、栃木市の観光名所のひとつであり、また、市のシンボル河川でもあります。栃木市民の河川への関わりも深く、年3回の河川清掃や春には「うずまの鯉のぼり」や夏の「うずま川行灯まつり」「百八灯流し」、冬には「うずまの竹あかり」等の催し物が行われています。